実際のプログラム開発例
◎航空宇宙
- 観測装置は地上の望遠鏡や宇宙で観測する人工衛星があり、それらの装置は多様な機器から構成されており、組込みプログラムを用いて複雑な制御を可能としています。
- また構成する機器については熱変動などが観測精度に悪影響をおよばすことがあるため事前に熱流体解析シミュレーションソフト・構造解析シミュレーションソフト等をユーザーの立場で利用することにより特性を理解し設計の改善点等を把握したりします。自社で開発しているソフトウェアの場合にはユーザー側の視点から改善すべき事項を把握しソフトウェアに反映することもあります。
- 装置の開発には一般にCADと呼ばれる設計開発支プログラムがあり現在ではCADを使ってコンピュータの中で設計図を作ったりそれをもとにして完成予想図をつくり外観の把握や設定の問題点を把握したりします。さらにはCADデータを基に3Dデータを取り出しそのデータから3Dプリンタ用のプログラムを作って立体模型から外観をさらに詳細に検討することもあります。
- 人工衛星を使った観測の場合、昼夜とわず観測が行われるため、地上の中継基地局や観測データを一時保存する専用サーバーとのデータのやり取りを人がいなくても自動でやり取りができるようにネットワークプログラムをつくってシステムを構築することがあります。
- また、観測装置はリアルタイムで不具合が発生していないか等の状況を把握することが重要で衛星からのデータを一目でわかるようなGUIプログラムを作成してグラフ表示やエラー表示などにより状況把握をしやすくしています。
- 観測装置から得られたデータは機器特有の誤差や周囲環境の影響などによる誤差が含まれているためこれらを除去する必要があり統計学などを用いて誤差を除去するデータ処理プログラムが必要となります。
- 観測データから画像処理プログラムを利用し一般の人たちに宇宙のすばらしさを知ってもらうためにデータを処理して美しい天体画像を作ったりして公開をします。さらには3DCGプログラムなどを利用して宇宙空間を立体的に体験するVRを作成することもあります。
- また、処理されたデータは研究等に使いやすくするためにデータベースプログラムを使ってデータベースを構築します。このデータベースはインターネットを介して公開されることが多くその場合にWebプログラムを使い、世界の多くの人に使ってもらえるようにします。
- 上記の多種多様なプログラムにはそれぞれ専用のサーバーが管理・実行することが多いため、プログラムを正常に動かすためにもサーバー維持管理することもプログラム開発する上で重要な役割となります。